メイン大学の気候変動研究所は先月、南極の海氷面が過去最低水準にあると発表しました。南極大陸は追跡開始以来最も速い速度で解けており、今年だけでアルゼンチンに匹敵する大きさの海氷、つまり米国全面積のほぼ3分の1が失われました。この時期までに氷の大部分はすでに再生しているはずですが、その喪失は永久的なものであるようで、科学者達はこれを「衝撃的」だとしています。
標高の高い山岳地帯の頂上に形成される氷河とは異なり、海氷は水の中で直接形成されます。この損失は世界的な海面上昇には影響しませんが、依然として懸念の原因となっています。第一に、海氷は太陽からの熱を反射して海の温暖化を防ぐのに役立ち、第二に、陸地に接する氷河を波や嵐による浸食から守ります。
南極の急速な変化が完全に人間の活動によって引き起こされているかどうかはまだ議論の余地がありますが、科学者達は、温室効果ガスの排出が熱を閉じ込めて地球を暖かくし、そのプロセスを加速するのに大きな役割を果たしていることに同意しています。
世界中の氷河も同様に急速な減少に直面しており、雪と氷が目に見えて後退している場所で最もはっきりと見ることができます。人為的な熱から反動するかのように、年間約40メートルの速度でシャモニーを見下ろすモンタンヴェール氷河が解けています。30年以内にスキー場は完全に消滅すると推定されています。
一方、記録上最も暑かった7月の後、グリーンランドのフレデリクスホーブ(Frederikshåb)氷河において、NASAの画像により驚くべき消失が明らかになりました。残忍な暑さの夏は地球上の広範囲に悪影響を及ぼし、アリゾナ州フェニックスでは31日間連続で華氏110度(摂氏約38度)以上の気温を記録しました。
確かに、地球の氷は何十年にもわたって減少しており、キリマンジャロの有名な雪は現在、1912年に比べて80パーセント減少しています。しかし、一般に、懸念の原因は氷の消失の変化ではなく、陸と海の両方で最近加速していることにあります。大規模な雪解けの影響は、異常気象の頻度を高めるだけでなく、世界中で年間の気象パターンを乱す可能性があります。
科学者達は氷河の氷を保護する代替方法を模索しているが、温室効果ガスの排出を削減することが地球温暖化を遅らせる最も確実な方法であり、氷よりもはるかに多くのものを節約できます。
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